若年性アルツハイマー

私の知り合い、、というか、
今の会社が平成元年に創立された当時、
会社の付き合いで懇意にして頂いていた
ある会社の社長さんがいた。

私より8歳ほど年上で、とても朗らかな
方という印象を持っていた。

30年経った先日の事。
その方が若年性アルツハイマーを患い、
自分の事、自分の身の回りの事が
何もわからない状態になっているという
話を耳にした。

『なぜ、、
 あの、お元気そうだった方が。。!』

ショックだった。


アルツハイマーというと、
若い頃には病名を聞いただけでギャグか
と思っていた。

今となっては自我を喪失する病気で、
可能性として外科的療法が残されている
いかなる病よりも恐ろしい病気と思う。

自己の崩壊である。
自分を取り囲む全てのものが認識できなく
なってしまうのである。。

いま、加入している健康保険組合で
50歳以上を対象に『脳MRI検査』を受診
する事ができる。
通常5万円ほどの受診料がかかる所、
1万円以下で検査を受ける事ができる。


『君の事をアルツハイマーだと思って
 言っているわけではない。
 ただ、最近、君らしくない言動をとった
 という話を聞く。
 当然私を含めて注意が必要な病気だ。
 安心を得るためにも是非そういう検査を
 受けておいた方が良い。』

先日社長からこんな助言を頂いた。

どんな自分らしくない言動があったのか。

2月以降の作業の出向先を決めるために
ある会社を紹介されて面談に行った。
その面談の席で半ば相手にキレたような
言動を取ったらしいのだ。。

『この私が?。。』

確かに面談した相手はいけ好かない感じ
だった。でも。。

アルツハイマーを患うと怒りっぽくなる
らしい。自分はそのつもりでなかったが
相手の受け取り次第という場合もある。
でも、ひとりではなく複数の人が
私のキレかけた言動を見ていたらしい。。

最近、そう言われると確かに身に覚えが
ある。イラッ!ときて自社の若い社員が
座っている椅子を蹴ってしまったり、
親父が亡くなってから10日程実家に居た
間に、1回だけお袋相手に怒りをぶつけた
事があった。。

あれは売り言葉に買い言葉、だったと
思っている。でも行き過ぎだった、、と
後になって苦々しく自分で思う。

2月の後半に検査の予約を入れた。
検査後、1週間してから検査結果が書面で
届くらしい。

ちょうど私と同じ年齢の頃。
親父が一度だけ激怒してお袋の事を蹴った
事があるというお袋の思い出話を聞いた。
その後、暫くして脳溢血で親父が倒れた。
その時には奇跡的に助かったのだが。。

なにかしらの暗示を感じる。
考え過ぎだと良いのだが、と思う。。

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