私にとっての音楽とは

娘がアマチュアオケでコントラバスを

弾いている。


ところが普段はほぼクラシック音楽を

聴いている所を見た事がない。


今年の年明け、房総のとある場所への

小旅行の為に娘が運転する車に長時間

乗せてもらったが、娘の車の中で流れる

音楽も大好きな「うただ」が圧倒的中心

で流される。


その内、アニメソングも流れ出す。。

ハンドルを握りながらご機嫌な鼻歌まで

飛び出す。


高校生時代(筑波大付属)からオーケス

トラ部に所属してコントラバスを弾いて

いた娘である。


普段からクラシックを良く聴く私には

どうも理解ができない。

娘に聞いてみた。


「普段からまったく聴かないのに、

 オーケストラ活動にまで参加して

 クラシックをやっているのは、

 なぜ?」


「私にとっては、ピンとくる音楽か、

 それ以外の音楽か、の2つなの。

 オーケストラの音楽も好きなんだ

 けど普段の生活の中ではもっと

 好きな音楽がある。

 ピンとくる音楽はジャンルに絞ら

 れたくないの」



クラシックこそ最高の音楽であり、

それ以外のジャンルは音楽としての

価値が低いと思っている人、

オペラを聴く時には訳されたセリフ

を把握しながら聴くべきと強制して

くる人。


クラシックを好きな人は形だけを

重んじる”堅物”が多い。


音楽以外の話をしよう。


私は小説を読む時、外国人作家の本

は、ほとんど読まない。


外国語を日本語に翻訳する人が持つ

語彙力で文章が持つ深み、微妙な味

が、全く変わってくるからである。


大体においてはその訳された日本語

には薄っぺらな物が多い。


#語彙

 ↑読めますか?


若い方が芥川賞、直木賞を受賞しても

その受賞本に興味が向く事はない。


1度だけで懲りた。

読後感が何も残らない本は読むに値し

ない。



CDジャケットに付属している歌曲の

日本語訳等に至っては文章が究極的に

稚拙なものが多い。


偉大なる作曲家の作った曲が台無しで

ある。


良い例を紹介しよう。


このCDジャケットに付属されている

薄っぺらな日本語が、youtubeでは

見事な日本語表現力で訳されている。


https://www.youtube.com/watch?v=qCK9srHcfok&t=842s


私はオペラを聴く際には、粗筋だけを

把握して、あとは音楽を聴いて伝わって

くる世界、感情のようなものを想像しな

がら聴いている。


クラシックだけではない。

ジャズも然り、ロックも然りだ。


スコアが無いと音楽じゃない?

スコアが無い即興的な音楽は音楽では

無いとでも言いたいのか?


Brian EnoのAmbient音楽にスコアが

あるとでも思っているのかね?

音符で表現できるとでも思っているの

かね?


全ては娘が言った「ピンとくる音楽」

かどうか、が私にとっての音楽の全て

である。


そんな私の音楽への接し方を非難する

人は音楽を語る資格すらない事を認識

すべきである。


このブログの人気の投稿

62歳の門出