新ウィーン楽派からの誘惑
最近、週末になる度に新ウィーン楽派の 音楽を聴きながら油彩画、水彩画を描き たい衝動にかられる。 『ながら聴き…』 あまり褒められた音楽の聴き方ではない とは思うが、 絵を描き始める前、ベルク作曲の歌劇 『ルル』全曲のアルバムを毎回のように かける。 この曲がないと絵画を描こうという気持ち が動かないのだ。。。 アルバン・ベルク:歌劇“ルル”全曲 P.ブーレーズ指揮パリ・オペラ座管弦楽団 CDの1枚目が終わり、2枚目、3枚目と 知らぬ間にアルバムを通して聴いている。 オペラの細かい粗筋まで理解する事なく ただ不協和音の響きが醸し出す冷ややか な音だけが存在する空間に身を委ねる。 『ぎゃーー!』 『あぁあ”---!』 という絶叫が所々で入るオペラ曲。 さすがに絵筆の動きが止まる。 音が外漏れしていないか気になる。 まったく。。 危険なオペラ音楽。。。 やがて絵筆をとって2時間も経つと だんだんと毎回の様にうまくいかなく なってくる、、イライラし始める。 そんな気分に音楽が拍車をかける! 有り得ない箇所に有り得ない色の絵の具 をぶつけたくなる! 小休止を入れつつ3時間も経過すると そろそろ限界。一桁の号数の絵を描く だけで結構、精神的に消耗するものだ。 最終的には100号超のキャンバスに絵を 描く事が大目標。 そんなでかい絵を描くためのイーゼルも 持っていないし、 今の所、置く場所もない。 独学だけでどこまで登れるのだろうか。