我が家の高齢化社会問題

日本人も長生きできるようになったもの
だ。
それはそれで素直に喜ばしい事なのかも
知れない。
ただ高齢になればなる程、余程の例外的
な人を除いて身体が不自由になり脳も萎
縮してアルツハイマー、パーキンソン病
などの痴呆を発症して介護してくれる人
の力を大きく必要とするようになる。

我が家も例外ではなく、遠く離れた地の
鹿児島実家の状況がそろそろ深刻化して
きている雰囲気を感じる。

今年89歳になる親父。
まだ実家にお袋と一緒に暮らしているの
だが、年々お袋に頼る部分が増えてきて
おり、介護する側のお袋がそろそろ限界
になろうとしている気がする。
2週間に必ず1回は実家に電話して声を
聞いているのだが、お袋が

「まー、、疲れた…」

と毎週のように溜息をつきながら口に
するようになってきた。

その大変さは去年の夏、帰省した折、
私も肌身で感じている。
わずか5日ほどの帰省滞在だけで疲労
困憊。。腰痛も発症。。
疲れ切って関東に戻ってきた。

まだ、我が親父の場合、絵を描いたり
頭は使っているため、完全な痴呆には
なっていないのだが、耳が遠く、ひとつ
ひとつの動作がのろく、下の世話も自分
ではできない。
歩くのもやっとである。
このままでは78歳になるお袋までダメに
なる恐れがある…。

今年の夏は帰省したら妹と一緒に施設を
見に行ってみようと話している。
しかしながら直ぐに入れるような施設が
あるとは、到底思えず、仮に親父が入れ
たとしても施設で放置されると、今以上
に状態の悪化が進む事が考えられる。
更には急に世話をする必要がなくなった
後のお袋もどう変わってしまうかが
わからない。。

まったく、どうすればいいのか光明が
見えて来ない。。。

親父に向かって

「これから施設に住む事になるんだよ」

と言ったらどんな顔をするのだろう…。
想像するだけで悲しい気持ちになる。

同じような事が日本全国的に起きている
のだと思う。高齢者を受け入れる施設を
増やし、介護職員を増やす事をこの国の
政府ももっと真剣に考えて欲しいものだ。

「真摯にこの問題を受け止め検討させて
 いただく」

などという政治家のその場しのぎの答弁
は全く要らない!

実は介護職に就いている人達のグループ
にFacebookで参加させて頂いている。
私から投稿する事はないのだが、介護を
行う人達のあまりに過酷な労働条件が
伝わってくる。

腰痛になる、鬱になる…。

そういった過酷な現実の中、グループの
中でお互いに慰め合い、励まし合い、
問題を話合っている人達がいる。

「介護の仕事でもやるかな…」

などと軽い気持で言うと間違いなく
袋叩きに会うと思う。

私自身、家の長男として今後どうすれば
いいのか、真剣に考えていく必要がある
時期に差し掛かっているようだ…。

だが、その課題はあまりにも重い。。





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