今年のマイベストアルバム?

はや年末12月も半ば過ぎ、、
あー、1年が過ぎるのは何故かくも早し。。

今年は振り返ってみると昨年以上に素晴ら
しい音楽と出会う事ができたような気が
する。昨年のオネゲルの"典礼風"に引き
続き、今年の私的ベストアルバムを選ぶ

、、という事に、

どういう意味があるのか、自分でも良く
分からないが、多分後々になって昔の自
分の趣向を思い出すひとつの記録になる
のかも知れない

、、と思ったのだが、

なかなか、そのひとつが定まらない。。

今年はオペラ音楽の素晴らしさ、
とりわけワーグナーに開眼させられた年
だった。
パルジファル、ローエングリン、マイス
タージンガー、リング。
音楽の専門学的な事には全く疎いので直
感的な感想しか書く事ができないが、
パルジファル、ローエングリンの演奏
(カラヤン指揮)といったら、、、
もう、これらは人間技を超越した「神」
の仕業としか思えない。

ローエングリン第1幕の終結部に向けて
次々に畳みかけてくる熱き上昇音階には
心を高揚させられずにはいられない。
パルジファルを初めて聴いた時には暫く
の間、そのあまりの美しい余韻に酔いし
れていた。カラヤンが録音した中でも最
も美しいアルバムのひとつという評判に
も諸手を上げて賛同できるものがある。
ショスタコのオペラ〈ムツェンスク郡の
マクベス夫人>(ロストロポーヴィチ指揮)
との出会いもあった。
有名な性描写場面に荒れ狂う曲想の凄ま
じさには聴く度に、ゾクゾクさせられる。
動画の操り人形達と一緒に拳を振り上げ
て踊り出したくなる。
     ⇒ Dmitri Schostakowitsch - Dem kühlen Morgen entgegen (2008)

映像無しの純音楽的に聴くと、まったく
イヤらしさを感じないどころか、とてつ
もなく、大きな怒りのエネルギーすら感
じる。

似たような路線でポポフの交響曲第1番も
強烈な印象と供に出会えた曲だった。
この曲の演奏に関しては素人オケによる
演奏の方が数段良かったと今でも思う。
このアルバムも悪くはないのだが、演奏
が整然とし過ぎており、やはりどこか
物足りない。
もっと良い音源はないものか?と物色中。

ポポフが1928年音楽院の学生時代に着手
して1934年に最終的に完成している曲。
同年代のショスタコも高い評価をしてい
たらしい。

1930年2月24日ポポフの日記より

<父よ、私は労働者あるいは若い労働指
 導者に、戦いと挫折、人間性、勤勉な
 若者のエネルギー、意志と歓びを支柱
 にしたこの交響曲を捧げたい。>

時代は変わっても生きる事は即ち、戦い
続ける事であると教えてくれる。
辛くて堪らない時の心の支えになってく
れる。

という事で、

やはりこの中からひとつに絞り込む事は
酷というものだ。

まだある…。
最初は不気味さしか感じなかったブリテン
の戦争レクイエム(ケーゲル最後の録音)
も最近、良く手に取るアルバムだ。
シューマン交響曲全集(サヴァリッシュ
指揮)も素晴らしい。。


バーンスタインのマーラーシリーズも
素晴らしい。。

これら全て纏めて今年のベストですね!

という事で、、

「ひょーしゃーじょうー、、
 あぬぁーたは…」

私と同年代の方には懐かしい映像。
昔はこういった味わい深い方が大勢いた
ような気がする。
   ⇒ ヒョー、ショー、ジョー!
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