老人ホーム介護施設と年金

今回帰省して改めて後悔した事があった。

日常生活を記録として残す癖がないので
去年夏に帰省した折の親父がどんな様子
だったのか細かく思い出す事ができない。

既にお袋が付きっ切りで介護していた事
は覚えている。会話する時はどうだった
だろう?元々、口数が少ない寡黙な親父
だっただけに日常会話がどの程度満足に
できていたのか思い出す事ができない。

この1年間で介護度2→4に上がり、パーキ
ンソン症候群と診断された。

今年実家に戻って最初に親父の姿を目の
当たりにした時、

「影が薄くなった。。」

と真っ先に思った。。
人として発するオーラの力が弱くなった
というべきなのか。。

「恵実だよー!帰ってきたよー!」

と耳元で大きな声をかけて自分の息子が
目の前にいる事は何とか認識はしてくれ
た。耳も遠くなった。。逆に口数は去年よ
り増えたかも知れない。
ただ「恵実、…」,「敏江(母の名)、…」
と名前を呼んだ後に続く話の内容がほぼ
解らない。。

ごにょごにょ…、にゃごにゃご…、、
言っているようにしか聞こえない。

認知症ではないらしい?パーキンソン症
候群とか認知症だかの判断基準は何なの?

会話だけでなく字を書く事もできなくな
った。絵を描く事もできなくなった。。
実家にお袋と2人暮らしでデイサービス、
就寝前のヘルパーなど介助の回数を増や
してお袋の負担を軽減させつつ、これま
で何とかやってきたのだが、
それでもそろそろお袋が限界、万が一、
お袋が倒れた時も考えて親父を入れる
老人ホーム介護施設を探す事にした。

幸運な事にすぐに入れる施設が2箇所、
内1箇所は徒歩でもすぐに行ける場所(永
吉町)で見つかった。待ち人数が30人と
多いが近所でもう1箇所、別の施設も見つ
かった。

とりあえずすぐに入れる施設に申し込み、
他の2箇所は予約のエントリーだけして
おく事をお袋には勧めた。
当の親父本人が施設に連れていかれた時、
どのような反応をするかはまったくの未
知数。。いざ施設に入れるとなると実家
に一人暮らしになるお袋にも躊躇する所
があるようだ。

それはそう。。
なんだかんだ、色々あっても二人で暮ら
してきたんだもんね。。。

とりあえず施設は見つかったので、後は
本人達がどう決断するかだ。施設に入れ
ると呆けが一気に進むという話も良く聞
く。。
ここからが思案のし所かも知れない。。

若干話の矛先が変わるが民間の老人ホー
ム介護施設なので、それなりの額の費用
は発生する。それでも受給している年金
の範囲内で何とか収まるそうだ。

年金の額を聞いて少し驚いた。。
多分、自分の年金予定額の2~3倍は受給
を受けている。。

我々のような将来の年金受給者は受給年
齢は引き上げられるは、、企業年金機構
は解散するは、、定期的?に送付されて
くる「年金のお知らせ」の受給額を見る
と愕然とするは。。。

※最初見た時には月間の受給額かと思っ
 た…

どんな姑息な政策を取ろうが将来の生活
への不安が続く限り個人消費も伸びる訳
がないのだよ!

、、って政策を決めている人達は関係無い
から真剣に考える事もないんだろうな。。

これからどうなるのだろう。。

悲しい現実と自分に待ち受けている厳し
い将来を考えさせられる帰省旅行だった。



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