「音楽の代わりの支離滅裂」
ショスタコが2つ作曲した内の多少なりと
も名が知られている方(と思われる…)
のオペラを先日購入した。
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
欲しくなったきっかけは、またもやYouTube
の"Shostakovich against starlin"から。
ゲルギエフがこの曲を指揮している時の
異常なまでにギョロギョロした目が印象
に残っており、いつかは通して聴きたい
と思っていた。
ところがいざCDを探してみるとなかなか
世間に出回っていない…。とりあえず
ウィーン国立歌劇場の演奏という理由か
らこれにする事にした(2009年ライブ盤)
指揮者はメッツマッハーというドイツ人
指揮者の方、、日本のオケも結構振って
いるようなのだが良く知らないのだ…。
天下のウィーンフィルといえど、
「え?VPOのショスタコ~?」というだけ
で『水と油』の印象だと思われるのだが、
いやいや!、、ショルティ指揮の第5番の
素晴らしい演奏で、そんな事が無い事は
先刻承知の上なのだ。。。
という事で先週土曜日、国際便でドイツ
からやっとアルバムが届いた。それから
1週間が経つが、何故か、何度も何度も
繰り返し、そのまた繰り返しでこの曲を
聴いている。。。WalkManに入れて朝も夜
も電車の中でこの曲ばかりを聴いている。
ワーグナーにさえ少々お休みいただいて
いる。。
良い演奏だから、とか、曲そのものに感
激したから、という所には多分まだ到達
していない。でも何故か無性に気持ちを
惹かれて仕方がないのだ。。何故なんだ
ろう?
メッツマッハーのこのCDなのだが2009年
録音盤なので音質が悪かろう筈がないの
だが、なんだか異常に音を遠くに感じる
所がある…。
曲そのもののせいなのか、演奏のせいな
のか、はたまた技術的に録音レベルを
間違えたのか。。
良く聞こえてこない所が多い。。
4幕構成の曲で幕が下りた時の拍手音が
入っているので「あ、1幕終わったんだ…」
と気がつくといった具合。。
なんだか素っ気ない終わり方をする。。
「ここはもっと叩けよ~!
爆発しろよ~!」
やや不発気味のマクベス夫人。。
この曲に「不発」という言葉は禁句でし
たか?。。
色々と注文をつけたくなる演奏にも関わ
らず、何故にこうまで聴きたい欲求が
止まらないのか。。
多分、垣間的に聞こえてくる音色に無上
の魅力を感じるから、、に、やはり、
他ならない。
第1幕の出だしの弦の音色の怪しいまでに
ヒンヤリとさせられる美しい音色から
アッという間に世界に引き込まれる。
壇上ではあられもない性描写が披露され
るドタバタ劇。。。
中でも果てた後の男性を表すトローンボ
ーンのグリッサンドの旋律、、
失笑してしまう。。
かのストラヴィンスキーには「嫌悪感を
催す」と言われ、独裁者には激怒された
と言われるオペラ。
ショスタコの"信条"たる第4番とほぼ同じ
時期に作曲された歌劇で「体制からの
弾圧を受ける前のやりたい放題」をやっ
た曲との説もあるようだが、根底には
既に「sarcasm」の精神を含んだ怒りの
ようなものを強く感じる。
自分の心情に深く同調してくるものがあ
る。
当分の間、このマクベス夫人に対する
興味が尽きる事は無いかも知れない。
ちなみにショスタコのもう一つのオペラ
に「鼻」という曲がある。
「はな!なんじゃそれ?…」なのだ。。
ある日、突然自分の鼻が逃げ出してしま
い追い掛けるというストーリーらしい。
あ、は~ん?。。。(米国人風…)
もう、、なんだか絶望的に世の中に音源
が存在しないんだろうな、、と思う。。
が探してみるか?
PS:「音楽の代わりの支離滅裂」とは
かの独裁者が無著名でソ連共産党
中央委員会機関紙『プラウダ』に
掲載した論文との事。
無著名で?。。こそこそすんなよ
な~。。
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のオペラを先日購入した。
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
欲しくなったきっかけは、またもやYouTube
の"Shostakovich against starlin"から。
ゲルギエフがこの曲を指揮している時の
異常なまでにギョロギョロした目が印象
に残っており、いつかは通して聴きたい
と思っていた。
ところがいざCDを探してみるとなかなか
世間に出回っていない…。とりあえず
ウィーン国立歌劇場の演奏という理由か
らこれにする事にした(2009年ライブ盤)
指揮者はメッツマッハーというドイツ人
指揮者の方、、日本のオケも結構振って
いるようなのだが良く知らないのだ…。
天下のウィーンフィルといえど、
「え?VPOのショスタコ~?」というだけ
で『水と油』の印象だと思われるのだが、
いやいや!、、ショルティ指揮の第5番の
素晴らしい演奏で、そんな事が無い事は
先刻承知の上なのだ。。。
という事で先週土曜日、国際便でドイツ
からやっとアルバムが届いた。それから
1週間が経つが、何故か、何度も何度も
繰り返し、そのまた繰り返しでこの曲を
聴いている。。。WalkManに入れて朝も夜
も電車の中でこの曲ばかりを聴いている。
ワーグナーにさえ少々お休みいただいて
いる。。
良い演奏だから、とか、曲そのものに感
激したから、という所には多分まだ到達
していない。でも何故か無性に気持ちを
惹かれて仕方がないのだ。。何故なんだ
ろう?
メッツマッハーのこのCDなのだが2009年
録音盤なので音質が悪かろう筈がないの
だが、なんだか異常に音を遠くに感じる
所がある…。
曲そのもののせいなのか、演奏のせいな
のか、はたまた技術的に録音レベルを
間違えたのか。。
良く聞こえてこない所が多い。。
4幕構成の曲で幕が下りた時の拍手音が
入っているので「あ、1幕終わったんだ…」
と気がつくといった具合。。
なんだか素っ気ない終わり方をする。。
「ここはもっと叩けよ~!
爆発しろよ~!」
やや不発気味のマクベス夫人。。
この曲に「不発」という言葉は禁句でし
たか?。。
色々と注文をつけたくなる演奏にも関わ
らず、何故にこうまで聴きたい欲求が
止まらないのか。。
多分、垣間的に聞こえてくる音色に無上
の魅力を感じるから、、に、やはり、
他ならない。
第1幕の出だしの弦の音色の怪しいまでに
ヒンヤリとさせられる美しい音色から
アッという間に世界に引き込まれる。
壇上ではあられもない性描写が披露され
るドタバタ劇。。。
中でも果てた後の男性を表すトローンボ
ーンのグリッサンドの旋律、、
失笑してしまう。。
かのストラヴィンスキーには「嫌悪感を
催す」と言われ、独裁者には激怒された
と言われるオペラ。
ショスタコの"信条"たる第4番とほぼ同じ
時期に作曲された歌劇で「体制からの
弾圧を受ける前のやりたい放題」をやっ
た曲との説もあるようだが、根底には
既に「sarcasm」の精神を含んだ怒りの
ようなものを強く感じる。
自分の心情に深く同調してくるものがあ
る。
当分の間、このマクベス夫人に対する
興味が尽きる事は無いかも知れない。
ちなみにショスタコのもう一つのオペラ
に「鼻」という曲がある。
「はな!なんじゃそれ?…」なのだ。。
ある日、突然自分の鼻が逃げ出してしま
い追い掛けるというストーリーらしい。
あ、は~ん?。。。(米国人風…)
もう、、なんだか絶望的に世の中に音源
が存在しないんだろうな、、と思う。。
が探してみるか?
PS:「音楽の代わりの支離滅裂」とは
かの独裁者が無著名でソ連共産党
中央委員会機関紙『プラウダ』に
掲載した論文との事。
無著名で?。。こそこそすんなよ
な~。。
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