戦争レクイエムとは
ブリテンが作曲した20世紀を代表する レクイエム、とは、どんな曲なんだろう と、ふと興味を抱いた。 確か数年前に図書館に小澤征爾さんのア ルバムが置いてあり、借りて持ち帰った ものの、最初の数小節だけ聴いて 「あ、、これは自分には合わない、、」 という印象を持った記憶がある。 で、何故かこの曲に今回再び興味を持っ たのだが購入するかどうかをしばし躊躇 してしまった。 理由はこの曲の救いのない重さ、暗さ。。 Youtubeで試しに聴いてみた所、 「うわ、、これは重い…」 と思わずのけぞる思いをしてしまった。 演奏はジュリーニ指揮。 Britten - War Requiem - Philharmonia / Giulini live 今のメンタル的に不安定な自分が、この 曲を通して聴いてしまって大丈夫なんだ ろうか、、と思った。結局、一度抱いた 興味心には抗えず、Amazonの中古CDでお 値段が僅か100円ちょっと…(でも運送代 が300円超?)というアルバムを購入する に至った。 演奏はヘルベルト・ケーゲル指揮、 ドレスデン・フィル。 拳銃自死前の辞世の句にあたるアルバム という評価レビューに引き寄せられてこ れにした。残念な事に如何にも表題通り の安易なジャケットデザインのアルバム であり、如何に正当な評価を受けるに至 らなかった指揮者である事が如実に示さ れている。 自室のオーディオの前に座り落ち着いて 聴いてみると重いだけの曲でもなさそう である。何度か聴いてみようという気に させてくれる。嫌いじゃないかも知れな い。 ただ、荷が届いて最初に二枚組の一枚目 …から取り出して聴いた時、 5番目のチャプタでいきなり発狂!したよ うな音楽に突然変貌して… 「な、な、なにが始まったんだ!急に!」 と腰を浮かせてしまった。 良く見るとCD2が一枚目に納まる場所に 入っておりこちらから先に聴いていた。 CD2の5番目の収録曲は「広島の犠牲者に 捧げる哀歌」ペンデレッキ作曲。まさに 爆弾が落とされた直後の犠牲者の方々の 断末魔の絶叫を聴くような恐ろしい曲で ある。 人間とは戦争を繰り返さずにはいられな い生き物だという事を良く耳にする。 過去