私的ショスタコベスト盤 2017春

今年もダスビの定期演奏会が終わってしま
った。ショスタコの曲想はライブでの聴き
ごたえがある事を改めて感じさせられた。
また来年まで1年間のお預けである。。

旧ブログも削除された事だし、
今現在のショスタコの私的お気に入りでも
書き留めてておこうと思った。

■ムツェンスク郡のマクベス夫人
ロストロ指揮ロンドンフィル

このオペラの究極の爆発的演奏と信じてい
る。未だに週に一度は聴かずにいられない。
元々のストーリーの粗筋の詳細は要らない。
日本語訳した歌詞も要らない。
ましてや動画も要らない。
目を閉じて曲の音色を聴いているだけで
イマジネーションの世界を強く掻き立てら
れる。

■交響曲第4番
ハイティンク指揮ロンドンフィル
あまりに強烈な「atomic bomb!!!」の出現
で私的首位の座は譲った格好だが、
相変わらず聴きたい欲求が間を置いて強く
起きる。
嫌な事があった時、嫌な事が起こりそうで
心が不安定になってきた時。荒れ狂う音の
世界に没我したくなる。

本当はもう少し心を平穏に導いてくれる
ような音楽を聴きたいのだが、
私を取り巻く周りの事情が許してくれない。

一体全体、、自分は何歳になろうとしてい
るのだろうか。。

音質は良くないが、
とにかくその内容が濃いコンドラシンの
演奏に対する印象が只今急上昇中。。
(1962年盤)
■交響曲第10番
カラヤン指揮ベルリンフィル(旧盤)
この曲をカラヤンの演奏で聴くと他の演奏
ではどうしても物足りなさを感じてしまう。
何気に3枚ものアルバムを出している事から
この曲に対するカラヤンの思い入れが伺い
知れる。

どこかでちら、、と見た記憶によると
第8番を録音する計画もあったのだとか?

カラヤンのショスタコ8番。。
まるで想像がつかない。
が、できる事であれば聴いてみたかった。

■交響曲第9番
ネルソンス指揮ボストン響
これまでのショスタコの演奏に比べて
あっさりとした感じだが、その1音1音が
とても大切にされた演奏だと感じる。

一緒にカップリングされている第5番、第8番
はこれまで脳髄に刷り込まれたアルバムから
なかなか脱する事ができずにいる。
クラシック好きには、つくづく損な性格だ
と我ながら思ふ。。
もう少し、聴き込まねば。。

■交響曲第15番
ザンデルリンク指揮ベルリン響
1978年の録音盤にしては恐ろしく音が良い
1枚。
「ドイツシャルプラッテンの原音の音」、、
というふれ込みも伊達じゃない?

ザンデルリンクという指揮者の力量に依る
所も大きいと思うのだが、
この演奏の第1楽章は、とにかく面白い!!

しかしながら終楽章に向けてどんどん力が
失われていくのを感じる。ショスタコ自身が
"死"という自然の節理に抗えない心理状況
の中、作られた曲。

続く第16番に本人もしたかったのではないか
といわれている曲がある。

「ミケランジェロの詩による組曲」

これまたマイナーな曲で市販の音源を探す
のが難しい。

一応、手許にはトーマス・ザンデルリンク
とベルリン響のコピー盤を持ってはいる。
第13番を更に昇華させたようなイメージの
曲という印象を持っている。

その内、ダスビが取り上げてくれる?
期待し過ぎだろうか。



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