Shostakovich against Stalin

この本を読んでいて、今更初めて
知る事ができた事があったので、
ここに書き留めておこうと思った。

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スターリンの死を嘆き悲しむ、悲劇的で
ヒステリックな群衆の荒れ狂う奔流に
平行して、ほとんどひと気のない通りを
群衆の流れとは反対方向に進んでいく
小さな一団がありました。
その人々の肩には当時、もっとも偉大な
ロシアの作曲家の棺が担われていたの
でした。・・・・
それは、プロコフィエフの家族の他、
ドミトリ・ショスタコーヴィチ、
ニーナ・ドルリアク、
アンドレイ・ヴァルコンスキイ、
エヴゲーニャ・ミャスコフスカヤ、
エディソン・デニーソフ、
ゲンナディ・ロジェストヴェンスキイ
・・・・。

結局、この別の志を持ち、別の目的を
目指して、道を進んでいった人々の
小さな、特別な一団だけが歴史にその
姿をとどめました。
その姿は、私には、象徴的なものの
ように思えます。なぜならば、
時流に逆らうこのような動きは、
まったく先の見通しがないものだった
からです。それでもやはり、
当時でさえ、その前のいつの時代も
そうだったように二つの答えのうち、
正しいほうを選択する可能性は存在
していたのです。
『シュニトケ』:285-86

 

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