不可思議なジャケットデザイン

「グレの歌」というシェーンベルグ初期
に作曲した大曲がある。

シェーンベルグ自身この曲をオラトリオ
とも世俗カンタータとも分類していない
らしいが、「所作を伴わないオペラ」と
いう言い方が一番しっくりきているよう
な気がする。

シェーンベルグというと馴染みにくい
難解な曲ばかりというイメージがあるが
例外的に聴きやすいベスト3というもの
が世間一般的にもあるらしい。

第1位「浄夜」
第2位「ペレアスとメリザベンド」
第3位「グレの歌」


この「グレ」だが「マラ8」と並ぶ5管
編成の超特大オケ向けの曲であり、
実際の演奏会では、まずはそういう所
に圧倒される曲らしい。

出だしの序奏部分を聴くと清々しい朝の
空気が漂ってくるのを感じて心が洗わ
れる。どこかに官能的な甘美な響きも
感じる。

この「グレの歌」を指してワーグナーその
ものだと評する人もいる。
聴く度に素直にいいなと思わせてくれる
名曲のひとつだと思う。

ブーレーズ指揮BBC響のアルバムを持っ
ており、その演奏内容には大満足なのだ
が、アルバムジャケットのデザインを見る
度に何を伝えたいのか悩んでしまう。

黒い木の荒削りの人形のようなものが並
んでいるだけのデザインであり、
曲そのものの魅力を伝える事を目的とし
たものではないような気がする。

じゃー、、何なの?・・

ちょっと調べてみようと思ったものの
ネット上でも何の手掛りも無し…。

いくら考えてもわからない不可思議を
魅力として伝えたかったのだろうか?



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